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    〖備忘録〗サーバー上のシェルスクリプトディレクトリをGit管理してローカルPCと同期する手順

    サーバー 備忘録
    目次

    概要

    サーバー上に置いてあるシェルスクリプト群（例：/home/<USER>/shell）を、あとから Git 管理化 して、

    • サーバー：実行環境
    • GitHub：中央リポジトリ（バックアップ）
    • ローカルPC（Windows）：編集環境

    という構成にしたときの手順メモ。

    実際にやった流れに加えて、

    • 一度試したが採用しなかった方法
    • 代替案として取り得る方法

    も合わせて残しておく。

    ※ユーザー名・サーバー名・GitHubアカウント名などは <USER> や <github-user> などのダミー表記にしている。

    前提環境

    • サーバー
      • OS：Linux系
      • SSH ログイン可能
      • 対象ディレクトリ：/home/<USER>/shell
    • GitHub アカウント：<github-user>
    • ローカルPC：Windows（Git for Windows + VSCode 利用）
    • サーバー側にはすでに Git がインストール済み

    1. サーバーディレクトリを Git 管理下に置く（実際にやった手順）

    1-1. SSH ログイン＆バックアップ作成

    まずはサーバーへ SSH ログインして、対象ディレクトリのバックアップを取る。

    ssh <USER>@<SERVER>

# 対象ディレクトリへ
cd /home/<USER>/shell

# 念のため丸ごとバックアップ
cp -a /home/<USER>/shell /home/<USER>/shell_backup_$(date +%Y%m%d)

    1-2. Git リポジトリ初期化＆初回コミット

    cd /home/<USER>/shell

git init
git config user.name "&lt;your-name&gt;"
git config user.email "&lt;your-email&gt;"

    ログや一時ファイルなど、Git管理したくないものがあれば .gitignore を作成しておく。

    echo "*.log" &gt;&gt; .gitignore
# 他に除外したいファイルがあれば追加

    すべてステージングしてコミット：

    git add .
git commit -m "Initial commit: current shell scripts on server"

    この時点で、サーバー上の /home/<USER>/shell がローカル Git リポジトリになった。

    2. サーバーから GitHub に push する（最終的に採用した方法）

    2-1. GitHub 側でリポジトリ作成

    GitHub の Web 画面から新規リポジトリを作る：

    • オーナー：<github-user>
    • リポジトリ名：server-shell-scripts（例）
    • README などは作らず空リポジトリでOK

    2-2. リモートを SSH URL で登録

    cd /home/<USER>/shell

git branch -M main
git remote add origin git@github.com:&lt;github-user&gt;/server-shell-scripts.git

    2-3. サーバー側 SSH 鍵を ssh-agent に登録

    サーバーにはすでに GitHub 用の SSH 秘密鍵 がある前提 （例：~/.ssh/id_ed25519_project。この公開鍵を GitHub の「SSH and GPG keys」に登録しておく）。

    push 前に以下を実行：

    eval "$(ssh-agent -s)"
ssh-add ~/.ssh/id_ed25519_project

    これで、以降の GitHub への SSH 接続でこの鍵が使われる。

    2-4. GitHub へ初回 push

    cd /home/<USER>/shell
git push -u origin main

    これで

    • サーバー上の /home/<USER>/shell
    • GitHub の <github-user>/server-shell-scripts リポジトリ

    が同期された。

    3. 一度試したが採用しなかった方法（パスワードによるHTTPS push）

    最初はリモートURLを HTTPS にした状態で、以下のように push を試した。

    git remote add origin https://github.com/<github-user>/server-shell-scripts.git
git push -u origin main

    このとき、GitHub のログインパスワードを求められたため、ブラウザログインと同じパスワードを入力したところ、以下のようなエラーに。

    Password authentication is not supported for Git operations.
Invalid username or token.

    GitHub は Git 操作に対する 生パスワード認証を廃止 しており、 HTTPS を使う場合は Personal Access Token(PAT) が必須。

    この段階では「サーバーからPATを使う運用」は採用しない方針にしたため、最終的には SSH方式に切り替え て解決した。

    4. 代替手段として取り得る方法

    4-1. 代替案A：サーバーから HTTPS + PAT で push する

    サーバー側で SSH 鍵を使いたくない場合は、Personal Access Token（PAT） を使って HTTPS で push する方法もある。

    ざっくり手順：

    1. GitHub の「Settings → Developer settings → Personal access tokens」でトークンを発行
      • 少なくとも repo 権限を付与
    2. サーバー側でリモートURLを HTTPS に設定：
    git remote set-url origin https://github.com/<github-user>/server-shell-scripts.git
    1. git push 実行時に
      • Username：GitHubユーザー名（<github-user>）
      • Password：発行した PAT 文字列
      を入力して認証する。

    PAT は 漏洩させない／スクリプトに直書きしない、などの扱いが重要。

    4-2. 代替案B：ローカルPC側も SSH で統一する

    今回のケースでは、ローカルPCではすでに HTTPS + ブラウザ認証 + Windows 資格情報 が動いていたので、そのまま HTTPS で clone する運用にした。

    必要であれば、ローカルPC側にも SSH 鍵を用意して GitHub に登録すれば、以下のように SSH で clone することも可能。

    git clone git@github.com:<github-user>/server-shell-scripts.git
    • メリット：サーバー・ローカルとも SSH に統一できる。
    • デメリット：Windows 側の SSH 設定が少し増える。

    5. ローカルPC（Windows）に clone する（実際に採用した方法）

    5-1. 作業ディレクトリへ移動

    例：

    cd C:\work

    5-2. HTTPS で clone

    git clone https://github.com/<github-user>/server-shell-scripts.git
cd server-shell-scripts

    このとき、過去に VSCode などから GitHub へログインしていたため、 Windows の「資格情報マネージャー」に git:https://github.com という資格情報が保存されており、 パスワード入力なしで clone が成功 した。

    6. 最終的な運用フロー

    6-1. ローカルPCで編集 → GitHub へ push

    cd /path/to/server-shell-scripts
# シェルスクリプトを編集
git status
git add .
git commit -m "Update shell scripts"
git push origin main

    6-2. サーバー側で最新状態に更新

    ssh <USER>@<SERVER>
cd /home/<USER>/shell

# 必要に応じて ssh-agent に鍵を登録
eval "$(ssh-agent -s)"
ssh-add ~/.ssh/id_ed25519_project

git pull origin main

    これで、

    • ローカルPC：編集・コミット・レビュー用
    • GitHub：履歴管理＆バックアップ
    • サーバー：実行環境（git pull で更新）

    という形に整理できた。

    7. 公開時に気をつけるポイント（自分用メモ）

    実際にブログなどで公開する場合は、以下に注意する：

    • 実際のサーバー名・IPアドレス
    • SSH ログインユーザー名
    • 実際のディレクトリ構造（深すぎるパス）
    • GitHub アカウント名（気になる場合）
    • SSH 秘密鍵のファイル名・置き場所・パスフレーズの有無
    • PAT（Personal Access Token）の値や発行画面のスクリーンショット

    など、セキュリティに関わる情報は書かない／ダミーに置き換える。

    また、リポジトリ自体にも

    • パスワード・APIキー・接続情報をコミットしない
    • .gitignore でログファイルや一時ファイルを除外する

    といった基本的な注意点も忘れないようにする。

    以上、サーバー上のシェルディレクトリをあとから Git 管理にして、GitHub とローカルPCとで同期できるようにしたときの備忘録。

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